イチゴは、犬にもお勧めできる果物です。
そして、ちょっとしたコツにより、イチゴの栄養が抜けることを防いだり、吸収率をアップさせることができます。
このページでは、犬がイチゴの栄養を効率よく取り入れることができるコツ、そして、お勧めのイチゴレシピをご案内します。
<目次>
犬に良いイチゴの3栄養
イチゴには、犬に良い栄養素が3種類含まれています。
- ビタミンC
- ポリフェノール
- 食物繊維
いちごは、これら3種の栄養素が豊富であり、それぞれ犬に健康メリットを与えてくれます。
(※イチゴの栄養について、詳しくは「犬とイチゴの栄養学」をご覧ください。)
イチゴのビタミンCを漏らさない2つのコツ
イチゴのビタミンCは、犬の体内で抗酸化力を発揮するなど、様々な好影響をもたらします。犬にたっぷり与えたい栄養素です。
一方で、イチゴのビタミンCは、「壊れやすい」「抜けやすい」という性質があります。そのため、できるだけビタミンCを壊さず、抜けないようにする工夫が必要です。
「フレッシュ・イチゴ」の利点
イチゴのビタミンCを漏らさない一つめのコツは、「フレッシュ」を維持することです。
ビタミンCは、熱に弱く、時間とともに壊れていく成分であるため、生のまま・できるだけ新鮮なイチゴを犬に与えることが大切です。加熱したイチゴや鮮度を欠いたイチゴは、犬への健康メリットが薄れてしまいます。
イチゴの「ヘタ」の正しい取り方・洗い方
また、イチゴは、ヘタの部分をとるとそこからビタミンCが流れ落ちてしまうという性質を持っています。だから、ヘタをとってからイチゴを洗うと、その分ビタミンCは流されて少なくなってしまいます。
イチゴのヘタを洗ってから取るようにすると、ビタミンCの流出が最小限にすみ、犬へのメリットが大きくなります。
以上のように、「フレッシュ&生」のイチゴを、「ヘタを取らずに洗う(洗ったあとにヘタを取る)」ことで、ビタミンCを壊さず・漏らさず、犬に与えることができます。
(※ビタミンCについては、「犬にビタミンCは必要?!」で詳しくご案内しています。)
イチゴのポリフェノール吸収率をアップさせる食べ合わせ
イチゴと相性の良い食べ物もご紹介しましょう。
それは、「乳製品」です。ヨーグルト、牛乳など、イチゴとの食べ合わせで犬にお勧めできる食べ物です。(人では、練乳をイチゴにかけることが鉄板ですが、犬には甘さなどが気になるところなので、お勧めの食べ合わせから省きました。)
「ヨーグルト・牛乳」+「イチゴ」が、犬にお勧めの理由
イチゴにはポリフェノールが豊富、と先にお伝えしました。このイチゴ・ポリフェノールは、乳製品の脂質と相性がよく、吸収率をアップさせてくれます。
つまり、乳製品であるヨーグルトや牛乳をイチゴと共に犬に与えると、ポリフェノールを効率的に吸収できる、という訳です。
ポリフェノールは、犬の体内で抗酸化力を発揮し、ビタミンCとの相乗効果も知られています。乳製品+イチゴの食べ合わせにより、ポリフェノールを取り入れやすくなることは、犬にとって嬉しいポイントです。
(※ポリフェノールについては、次のページで詳しくご案内しています。→「犬にポリフェノールの是非」)
「ヨーグルト・牛乳」+「イチゴ」、もう一つの好影響
さらに、ヨーグルト・牛乳とイチゴの食べ合わせには、もう一つの犬に良い要素があります。「犬の腸内善玉菌を増やす」ことへの相乗効果です。
ヨーグルトや牛乳は、共に乳酸菌・ビフィズス菌などに好影響を及ぼすことは、よく知られています。そして、イチゴの食物繊維も、犬の腸内善玉菌のエサとなる成分であり、乳酸菌などを増やしてくれることが期待できます。
以上のように、「ヨーグルト・牛乳」+「イチゴ」、犬にお勧めの食べ合わせです。
(※ヨーグルトについて、次のページで詳しくご案内しています。→「犬にヨーグルトは大丈夫?」)
(※牛乳については、「犬に牛乳を与えても良い理由」もご覧ください。)
犬にお勧めのイチゴ・レシピ
それでは、このページでお伝えしたことを整理しながら、「犬にお勧めのイチゴ・レシピ」として、「イチゴヨーグルト」をご案内します。次のようなステップを踏むことがお勧めです。
ステップ1)フレッシュ・イチゴを選ぶ
犬に与えるイチゴは、ビタミンCを活かすために、できるだけフレッシュなものを選びましょう。そして、加熱せず生のまま活用します。
ステップ2)先にイチゴを洗ってからヘタを取る
次に、イチゴはヘタを取らずに洗いましょう。ビタミンCの流出を防ぐためです。洗った後に、ヘタを取りましょう。
ステップ3)イチゴを食べやすいサイズにカットし、ヨーグルトとミックスする
洗ってヘタを取ったイチゴを、食べやすいサイズにカットしましょう。そして、ヨーグルトと混ぜて犬に与えましょう。
イチゴとヨーグルトは、栄養面の相性の良さだけでなく、共に犬が好きな食べ物です。(中には、イチゴやヨーグルト嫌ったり、アレルギー症状のある子もいるようですが、ほとんどの犬にとって、美味しく感じられるようです。)
つまり、栄養・美味しさの両面で、イチゴヨーグルトは犬に嬉しいレシピと言えるでしょう。
まとめ
- イチゴに豊富な栄養素「ビタミンC」「ポリフェノール」「食物繊維」は、犬に健康メリットを及ぼす3成分。
- イチゴのビタミンCを漏れなく犬に与えるコツとして、「フレッシュなイチゴを生のまま与える」「洗ってからヘタを取る」の2ポイントが挙げられ
- イチゴのポリフェノール吸収率をアップさせる食べ合わせ食品として、ヨーグルトや牛乳など、乳製品がお勧め。ヨーグルト・牛乳+イチゴは、犬の腸内の乳酸菌やビフィズス菌を増やすことでも好相性。
- 犬に与える、イチゴのお勧めレシピは、「イチゴヨーグルト」。
この記事へのコメントはありません。