犬の膵炎の食事、低脂肪だけではない重要ポイント

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膵炎になった犬は、「低脂肪」の食事が推奨されます。しかし、「低脂肪」だけがポイントではありません。膵炎のワンちゃん達は、他の病気や健康トラブルを抱えていることも多く、それぞれの状態にあわせた食事が大切です。「低脂肪」のみでは不十分なケースもあります。

このページでは、膵炎のワンちゃんの状態ごとに、食事のポイントをご案内します。

※犬の膵炎の「治療と食事」についての全体的な話題は、下記のページをご参照くださいませ。

犬の膵炎 治療と食事

<目次>

急性膵炎の食事

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犬の急性膵炎では、嘔吐があり、食事をとることすらできないような症状がみられます。そんな時は、治療を受けながら絶食するしかありません。食事をとれるようになれば、少しずつ低脂肪食を与えましょう。

絶食の留意点

犬の膵炎では、膵臓を休ませるために、「長期の絶食が必要」と信じられていました。

しかし、長期の絶食がよい、という科学的エビデンスはなく、「むしろ栄養サポートをしっかり行うべき」というデータが出てきています。つまり、最新の動物栄養学では、膵炎の犬でも、嘔吐などがなければ食事をとることが認識されています。

「低脂肪」以外のポイント

犬の急性膵炎の食事で、「低脂肪」以外に気をつけるポイントをご案内します。

1)脂肪の質

低脂肪フードであっても、「脂肪の質」が悪ければ、膵臓に負担がかかります。次の2つのポイントをチェックし、「脂肪の質」に気を付けるようにしましょう。

酸化した脂肪はNG

脂肪は、高温での加熱や酸素との接触により、酸化してしまいます。酸化とは、金属でいうサビの状態。酸化した脂肪は、犬にとって毒となる成分です。

肉などの脂肪源について、加熱をできるだけさけ、酸素への接触を少なくすることが大切です。

オメガ3脂肪酸

2つめの「脂肪の質」は、成分の種類。なかでも「オメガ3脂肪酸」が重要です。

脂肪といっても、様々なタイプのものがあり、犬の健康にメリットをもたらす成分が「オメガ3脂肪酸」です。膵炎の犬では、「オメガ3脂肪酸」などの吸収が弱くなるケースがあり、余計にしっかり補給することが大切となります。

つまり、「酸化していないオメガ3脂肪酸」がメインの「低脂肪食」を膵炎のワンちゃんに与えるように心がけましょう。

2)高消化性

消化がよい食事も、急性膵炎には大切です。特に、タンパク質は、アミノ酸バランスのとれた消化がよいものを選ぶようにしましょう。

犬の膵炎に対応した食事療法療法食(ドッグフード)、「犬心 糖&脂コントロール」をお勧めします。

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慢性膵炎の食事

犬の慢性膵炎の食事も、急性膵炎と同じような内容になります。つまり、「質のよい低脂肪食」「高消化性」といった点が大切なポイントです。

市販のドッグフードでは、「粗脂肪」の数値が低いもの、かつ「脂肪の酸化」への配慮や「オメガ3脂肪酸」にこだわったものを選択するようにしましょう。

手作り食では、鶏のササミ・胸肉・魚などにイモ類や玄米を混ぜて与えることがお勧めです。

慢性膵炎ならではの留意点

膵炎が慢性化すると、他のところにも少しずつ負担がかかってきます。腸(特に小腸)、肝臓、腎臓、副腎、甲状腺、などへのダメージです。まだ膵炎以外のトラブルが見られるないワンちゃんでも、併発しやすい疾患には注意が必要です。

以下、慢性膵炎と併発しやすいトラブル・疾患について、膵炎と合わせた食事対策をご紹介します。

高脂血(高コレステロール・中性脂肪)併発のケース

犬の膵炎と併発しやすいトラブルとして、高脂血症(高コレステロール・高中性脂肪)が挙げられます。

膵炎のワンちゃんは、脂肪の代謝が乱れてしまうため、血中のコレステロール・中性脂肪値が高くなりがちです。そして、高脂血症が他の様々な疾患の引きがねとなることもあります。

膵炎+高脂血症の食事対策

膵炎かつ高脂血のワンちゃんの食事対策は、やはり「低脂肪」かつ「良質な脂肪」が重要です。急性膵炎のところでもご紹介した、「脂肪の酸化を防ぐ」「オメガ3脂肪酸」といった点がポイントになります。

※「高脂血」の症状が見られない膵炎のワンちゃんについては、次のページで食事対策をご案内しています。→犬の膵炎 低脂肪の食事が必須ではないケース

糖尿病(高血糖)併発のケース

膵臓の炎症がもとで、糖尿病を併発するワンちゃんもいます。また、逆に糖尿病から膵炎を発症することも見られます。そのため、膵炎のワンちゃんは血糖値にも気をつけなければいけません。

膵炎+糖尿病の食事対策

犬の膵炎&糖尿病の食事は、「低脂肪」に加えて、「糖質制限」を考慮したものになります。ただし、単純に「糖質」を少なくすれば良い、というわけではありません。

犬の「糖質制限」食について、2つのポイントがありますので、順にご案内します。

1)消化されやすい糖質をできるだけ少なく

ブドウ糖(グルコース)や砂糖(スクロース)など、消化されやすい糖質は、血糖値アップにつながります。

そのため、これら簡単に消化される糖質は、できるだけ食事から排除しなければなりません。

スイーツ類はもちろん、精白された食パンや白米などは、避けた方が良いでしょう。

2)難消化性の炭水化物・オリゴ糖・食物繊維を適量与える

犬が消化しにくい、難消化性の炭水化物・オリゴ糖・食物繊維は、血糖値アップを穏やかにする効果があります。

そのため、これらの難消化性成分を適度に含んだドッグフードや食事を与えることが大切です。

ただし、難消化性成分の中には、犬の腸に負担をかけるものもあります。例えば、野菜類の食物繊維などは、犬にとっては固いものが多く、あまり多量に与えない方が良いでしょう。

犬の膵炎と糖尿病に対応した食事療法療法食(ドッグフード)、「犬心 糖&脂コントロール」をお勧めします。

「犬の膵炎&糖尿病」に対応、ナチュラル療法食(ドッグフード)

肝臓病 併発のケース

膵炎を発症した犬は、肝臓にも負担がかかりやすくなります。膵炎の病歴に加えて、ALT(GPT)などの肝臓数値が高いワンちゃんは、膵炎と肝臓トラブル、両方の食事対策が必要となります。

膵炎+肝臓トラブルの食事対策

肝臓トラブル・肝臓疾患といっても、その内容・症状は様々です。そのため、食事対策も一くくりにできないところがあります。

犬の肝臓病では、塩分制限などが必要なケースもありますが、基本的には「タンパク質の制限」が一つのポイントです。つまり、膵炎と肝臓トラブル、両方の食事対策は、低脂肪+タンパク質制限がベースとなります。

一方で、糖質・炭水化物については、肝臓に負担となりにくいため、比較的高炭水化物の食事により、全体のカロリーを保つような食事・ドッグフード内容が推奨されます。

膵炎+肝臓病 市販ドッグフード選びのポイント

「良質な低脂肪」「23%以下(場合によっては20%以下)のタンパク質」「高炭水化物」が市販ドッグフードを選ぶ際のポイントです。ただし、「高炭水化物」については、血糖値があがりやすいものはNGです。繊維質を含めてバランスの良いものが望まれます。

膵炎+肝臓病 手作り食のポイント

鶏ササミ・胸肉・魚など、低脂肪で良質なタンパク源に加えて、玄米・イモ類などをミックスすることがベースです。

※緑黄色野菜の肝臓へのリスク

緑黄色野菜について、犬の肝臓トラブルには注意が必要です。緑黄色野菜に含まれる「βカロテン」という成分が犬の肝臓に負担をかける恐れがあるためです。

犬では、しばしばビタミンA中毒がみられ、原因がはっきりしない面があったのですが、このところ、犬特有のβカロテン代謝力が要因であることがわかりつつあります。ビタミンA中毒に最も多い症状が、肝臓トラブル。βカロテンは、体内で代謝されビタミンAとなるのですが、犬は他の哺乳動物と比べてもβカロテン→ビタミンAの反応が強く進みます。それにより、ビタミンA過剰となりやすいと考えられているのです。

もし、膵炎+肝臓病のワンちゃんに緑黄色野菜を与えるのであれば、少量のみにとどめ、しっかり茹でて茹で汁を捨てるようにしましょう。

腎臓病 併発のケース

膵炎と腎臓病を併発するワンちゃんもしばしば見受けられます。犬の膵炎と腎臓病は、食事対策が真逆なところがあります。それでも、手の打ちようはありますので、ご紹介します。

腎臓病と膵炎、真逆の食事対策

犬の腎臓病は、塩分制限に加えて、「低タンパク質」という食事管理が推奨されています。そのうえで、摂取カロリーは健康な犬と同等レベルが要求されるため、比較的「高脂肪」の食事でバランスをとることが一般的です。

一方、犬の膵炎では、「低脂肪」食が重視されます。つまり、犬の腎臓病と膵炎では、脂肪量について、逆行する面があるのです。

腎臓病と膵炎、食事対策の両立ポイント

腎臓病と膵炎を併発しているワンちゃんの場合、脂肪量が多いと膵臓への負担が大きくなるため、やはり「低脂肪」が必須です。「オメガ3脂肪酸」を中心とした良質な脂肪を制限しながら与えなければなりません。

それにプラス、腎臓対策に「低タンパク質」も重要です。

さらに、「低脂肪」「低タンパク質」のドッグフード・食事は、絶対的なカロリーが少なすぎるため、比較的「高炭水化物」の内容が求められます。

とはいえ、血糖値が高くなってはいけません。消化がゆっくりと進む「難消化性・炭水化物」をうまく活用することがポイントとなります。

以上、犬の腎臓病+膵炎の食事対策をまとめると、下記のようになります。

・良質な低脂肪(オメガ3脂肪酸)

・低タンパク質

・高炭水化物(難消化性のものをうまく活用)→玄米やイモ類など

小腸トラブル併発のケース

膵炎のワンちゃんは、膵臓からの消化酵素分泌が不調になるため、消化器官である「小腸」に負担がかかります。そして、膵炎を引き金に、小腸トラブル・病気に見まわれるケースも散見されます。

そのため、犬の膵炎では、小腸トラブル対策を視野にいれることも重要ポイントとなります。

膵炎+小腸トラブル、3つの食事対策

小腸をケアする上でも、まず大切ことが「低脂肪」です。脂肪代謝の負担を軽くすることが、小腸をいたわることにもつながります。

第二のポイントとして、「食物繊維」が挙げられます。適量の食物繊維を食事として与えることで、善玉菌のアップや腸の運動性向上、血中の脂質や糖のコントロールにもつながります。

ただし、「食物繊維」の内容には気をつけなければなりません。犬の腸にあった繊維質をバランスよく取り入れることが重要です。

例えば、玄米や大麦など繊維質の多い穀物、イモ類などは、犬の腸に優しく、とても良い食物繊維源です。

一方で、野菜類の繊維質は、犬にとっては硬質であるため、腸にも負担がかかります。野菜を与えるならば、しっかりと茹でて少量のみを与える、という配慮が必要です。

第三のポイントは、「消化のしやすい食事・ドッグフード」です。特に、タンパク質は消化しやすいものを与えるようにしましょう。加熱しすぎたタンパク質は、変性という構造変化をおこし、犬の消化性が低くなってしまうため、注意が必要です。また、場合によっては酵素を補ってあげることも検討しましょう。

膵外分泌不全の食事

膵外分泌不全とは、膵臓の機能不全により、消化酵素が十分に出なくなってしまう病気です。膵外分泌不全の犬は、消化不良により脂っぽい大量の便(いわゆる脂肪便)をするようになります。慢性膵炎が原因となり、膵外分泌不全を発症することもしばしばです。

膵外分泌不全の食事対策は、やはり「低脂肪」が基本となります。

「低脂肪」以外のポイント

犬の膵外分泌不全では、消化酵素が少なくなるため、「低脂肪」以外にも気をつける食事ポイントが幾つかあります。

1)消化しやすい食事

特に「タンパク質」について、消化しやすいものを与えることが大切です。

市販ドッグフードでは、消化性に気を配ったものを選ぶようにします。そして、手作り食の場合、お肉などは加熱しすぎないように注意し、できるだけ新鮮なものを食べやすいサイズに切って与えるようにしましょう。高脂肪はもちろん、高タンパク質になりすぎないように、イモ類や玄米等を適量ミックスしてあげましょう。

2)ビタミン・ミネラルのバランス

膵外分泌不全のワンちゃんは、ビタミン・ミネラルのバランスが崩れやすくなります。特に、ビタミンB群が欠乏する傾向になるため、注意が必要です。

3)酵素の補給

消化酵素が分泌不全となっているため、場合によっては、酵素を補ってあげる必要があります。ただし、胃や小腸で酵素活性を発揮するタイプのものでなければなりません。強力な犬の胃酸により、失活する酵素を補っても、十分な効果は期待できないためです。

その他 併発疾患について

犬の膵炎には、上記以外にも併発しやすい疾患があります。

例えば、ホルモン(内分泌)系の疾患である「クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)」「甲状腺機能低下症」などは、膵炎との併発率が高いとされています。

これらホルモン関連疾患と膵炎の食事対策についても、ご案内します。

クッシング症候群+膵炎、食事対策

犬のクッシング症候群とは、副腎から分泌されるホルモンが異常に増えている病気です。副腎や脳下垂体(ホルモン分泌の指令組織)にできた腫瘍が原因となることが多く、ホルモンバランス異常により、「脂肪」「タンパク質」「糖質」それぞれの代謝にトラブルを抱えやすくなります。

クッシング症候群と膵炎の併発は、特に脂肪代謝のトラブル、場合によっては「高脂血」の状態を介して起こることが多いです。

食事対策として、下記3ポイントが挙げられます。

1)低脂肪

犬のクッシング症候群では、脂肪代謝に問題を抱えるようになり、高脂血リスクが高まります。

そのため、膵炎と同じく、低脂肪の食事により、高脂血対策をとらなければなりません。

2)消化しやすいタンパク質

クッシング症候群の犬は、自分のタンパク質を壊して利用するような代謝トラブルが生じます。それにより、脱毛や筋力低下が見られるようになります。

食事対策の一環として、消化しやすいタンパク質をしっかり与え、自己タンパク質の破壊を食い止めなければなりません。

3)高血糖対策

さらに、クッシング症候群では、高血糖になりやすいという代謝トラブルも抱えています。糖尿病を併発しやすい点は、膵炎と同じです。

食事対策として、消化吸収されやすいブドウ糖や砂糖などの糖質を制限すること、血糖値アップを穏やかにする難消化性のオリゴ糖・炭水化物・食物繊維をバランスよく与えること、が挙げられます。

甲状腺機能低下症+膵炎、食事対策

犬の甲状腺機能低下症では、甲状腺ホルモンの分泌が不全となり、元気や活力が失われた状態になります。クッシング症候群と同じく、高脂血を介して、膵炎と併発することが見られる病気です。

食事対策は、クッシング症候群の内容とほぼ同じです。つまり、「低脂肪」「消化しやすいタンパク質」「高血糖対策」が挙げられます。

犬の膵炎・クッシング症候群・甲状腺機能低下症に対応した食事療法療法食(ドッグフード)、「犬心 糖&脂コントロール」をお勧めします。

「犬の膵炎&クッシング&甲状腺低下症」に対応、ナチュラル療法食(ドッグフード)

まとめ

  • 犬の急性膵炎・慢性膵炎ともに、「低脂肪」だけではなく、「脂肪の質」や「消化性」に留意した食事が大切。
  • 膵炎と高脂血を併発している犬は、「低脂肪」に加えて、「酸化されていない脂肪」「オメガ3脂肪酸」にも留意が必要。
  • 膵炎と糖尿病の併発では、低脂肪と「糖質制限」の食事対策をとる。
  • 膵炎と肝臓病の併発がみられる犬の食事は、「低脂肪」「タンパク質の制限」「高炭水化物」がベース。
  • 膵炎と腎臓病は、基本的な食事対策が真逆になる。そのため、両疾患を併発している場合、対応が難しくなる。最も適した食事管理として、「低脂肪」「低タンパク質」「塩分制限」「高炭水化物」が考えられる。
  • 膵炎+小腸トラブルでは、「低脂肪」に加えて、腸を整える「食物繊維バランス」、腸に優しい「高消化性のタンパク質」の食事対策がポイントとなる。
  • 膵外分泌不全の犬は、「低脂肪」「高消化性」「不足しがちなビタミンB群の補給」「消化酵素の補給」といった食事が検討される。
  • クッシング症候群・甲状腺機能低下症も膵炎との併発が多い。これら疾患の食事対策として、「低脂肪」「消化しやすいタンパク質」「高血糖対策」が挙げられる。

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コメント

    • 麻生
    • 2017年 9月 03日

    とても詳しく病気と食事のことを書いており大変参考になりました。
    うちの子(ヨーキー3歳♀去勢済)は腹膜炎、膵炎、胆嚢炎を併発し、胆嚢破裂のため全摘出をしました。幸い回復は順調で元気になりましたが、元々、膵臓が弱く季節の変わり目などに吐いておりその都度お薬を1~2日服用し治療していました。今回の手術で胆管と肝臓を直接つないだため、脂質をかなり少なめに7~8%に押さえるようにと病院の先生から某メーカーの低脂肪フードを勧められましたがやはり中身が気になるので躊躇しています。同じような割合で作られている良いフードを探しているのですがちょうど良いものがなかなかありません。

    うちの子は元々お肉の消化が苦手なので手作りベジ食(おじやなど)と、フード(不要なものが入っていない新鮮な原材料のもの)を半々またはフードによっては細かくして少量トッピングというふうにして与えており、体重1.9キロで1日約200kcal、脂質15%、タンパク質25%、炭水化物60%(実際脂質はもう少し低いと思います)を目安にしていました。
    おやつには市販のものを与えたことはほとんどなく、蒸かしたお芋やかぼちゃ、果物をほんの少しおすそわけといった感じです。

    脂質を押さえるといっても、良質な脂質は摂取した方が良いと思うのですが、膵臓も肝臓も今後注意が必要な場合、先生のいうように低脂肪フードを与えて、今までのようなご飯はあげないほうが良いのでしょうか?

    3歳という若さでこのような病気になってしまい、悪い食事を与えていたつもりはなく、今後どのような食事が良いのか混乱しています。

      • dogfoodlabo
      • 2017年 9月 04日

      お問い合わせいただき、ありがとうございます。
      ワンちゃんのことをうかがい、お力になれればと思っています。

      ご愛犬の病状と実践されてきた食事内容を拝見し、大きな問題はないように思います。病気の原因としては、ワンちゃん自身の体質・菌の感染なども関係していると思われます。

      現状の病気とワンちゃんの体質のことも考えると、脂質はやや減らしていただいた方が良いかもしれません。全体のうちの半分を手作り食で補われているということで、脂質15%は決して高くない数値ですが、体質と病気のことから、もう少しだけ低脂肪の方が、ワンちゃんへの負担は和らぐと思います。高脂血(コレステロール・中性脂肪の数値が高い状態)が見られるかどうかにもよりますが、脂質は10%以下ほどにした方が良いことも考えられます。

      もう一つ、タンパク質の内容もポイントになるかもしれません。膵炎・胆嚢炎・腹膜炎の併発ということで、炎症性の刺激を与えにくく胆肝や膵臓に良いタンパク質を与えることが理想です。その上で、タンパク質量を25%ほどにされると良いと思います。この点、タンパク質のアミノ酸バランスなどにも通じる内容で複雑なため、「食品としてどのタンパク源が良い」などとお伝えすることが難しいです。

      以上のようなことを考慮して作られた市販ドッグフードは、新鮮でナチュラルなものであっても、あまり多くはないと思います。また、手作り食で実践されることも、難易度が高くご苦労が伴います。

      その点、手前味噌で大変恐縮ですが、私たちが作りお届けしている「犬心」シリーズの中で、「犬心 糖&脂コントロール」というナチュラル療法食は、ご愛犬にも合っていると思います。→http://dog-to.com/
      無料サンプルから初めていただけますし、ご不明な点を含めて、いつでも仰っていただければ幸いです。もちろん、「犬心」以外のことも、気になることなど、お問い合わせくださいませ。

    • 麻生
    • 2017年 9月 05日

    とてもわかりやすくアドバイスいただきありがとうございます。高脂血は全くないのですが、せっせと胆汁を出さないためにも脂質は10%以下に抑えたほうが負担がなさそうですね。今回、約1週間、毎日点滴治療を受けていたにも関わらず炎症がどんどん進んでしまい、細菌感染の疑いもあります。また毒物は出ていませんが、家の周りに除草剤がまかれていた可能性もあり、影響を受けたのではないかとも思いました。

    やはり手作りだけではアミノ酸やカルシウム等々バランスよく補うことは難しく、栄養素の計算をしてレシピを作る時間も子どもが小さく今はなかなかできないので、良いフードを一緒に与えたいと思ってます。犬心、ぜひ試してみます!
    ビール酵母や亜麻仁油、ココナッツオイル、乳酸菌等、少量をご飯に混ぜたりしていますが、(一応計算しています)これはこれからも与えて問題ないでしょうか?

      • dogfoodlabo
      • 2017年 9月 06日

      ご丁寧にありがとうございます。
      除草剤は関係しているかもしれませんね。除草剤の種類にもよりますが、やはりワンちゃんの健康に良くないものもあるようです。

      ビール酵母、亜麻仁油、ココナッツオイル、乳酸菌は、いずれもワンちゃんに良い素材ですので、与えていただいて問題ないと思います。(ビール酵母は、アレルゲンになりやすいなど、過剰摂取に注意が必要ですが、適量であればとても良い素材です。)

      気になることなど、いつでも仰ってくださいませ。

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